演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE
全身倦怠感,黄疸/頭痛,動悸,立ちくらみ
池田 健次
1
1虎の門病院・消化器科
pp.2471-2474
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221378
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53歳,女性,主婦.30歳のとき卵管結紮術の手術を受けたことがある.輸血歴なし.喫煙・飲酒ともに行わない.家族歴では,父が61歳の時,肝硬変にて死亡.
11ヵ月前に心窩部痛,全身倦怠感,黄疸出現し,近医受診.肝機能障害を指摘され,同院に入院.入院時,総ビリルビン 18.4mg/dl,GOT 758,GPT 399といわれた.グリチルリチン製剤,ビタミン剤,ステロイド剤,グルタチオン製剤などの投与を受けたところ,症状は徐々に軽快し,黄疸もほぼ消失した.退院後,再び黄疸の出現,肝機能の増悪あり,当院受診した.
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