今月の主題 虚血性心疾患の最前線
狭心症のconventional treatment
抗血小板薬の使い方
吉田 章
1
,
神原 啓文
2
1三菱京都病院・心臓内科
2京都大学医学部・第3内科
pp.2347-2349
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221351
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虚血性心疾患の主たる背景となる冠動脈硬化巣の成立における血小板の役割として,Mustardらは,血管内皮細胞の損傷,血栓形成および平滑筋細胞の増殖を刺激する物質の放出が関与していると述べている.
また近年,狭心症の不安定化および心筋梗塞の病態発生において,冠動脈攣縮とともに冠動脈内血栓形成が主な病像を呈し,血小板が重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた,このような観点から,狭心症の治療薬としての抗血小板薬が注目されるようになった.
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