今月の主題 虚血性心疾患の最前線
虚血性心疾患を見逃さないために
水野 杏一
1
,
堀内 賢二
2
1防衛医科大学校・救急部
2防衛医科大学校・第1内科
pp.2298-2302
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221339
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虚血性心疾患(IHD)の患者が医師を訪れる場合,偶然に発見されることもあるが,症状が多様なので,診断が困難な場合が少なくない.また,胸痛を訴える患者がすべて虚血性心疾患ではないが,時として,心筋梗塞に移行しやすい不安定狭心症や急性心筋梗塞や解離性大動脈瘤といった重篤な器質的疾患が含まれており,虚血性心疾患を見逃さないためにも,初診時より秩序立った的確かつ迅速な診療を実施する必要がある(表1).
本稿では,虚血性心疾患を見逃さないため,初診時の問診,検査計画などにつき言及する.
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