増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅱ 神経・筋疾患治療薬
痙縮と異常運動
53.顔面痙攣の薬物治療
高柳 哲也
1
1奈良県立医科大学・神経内科
pp.1875
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221173
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顔面痙攣
顔面の不随意運動は多彩であり,多くの疾患がみられる.半側顔面痙攣 hemifacial spasm,眼瞼痙攣 blepharospasm,チックtic,顔面ジスキネジー orofacial dyskinesia,メイジュ症候群 Meige's syndrome(blepharospasm-oromandibular dystonia)はその代表的疾患である.このうちでorofacial dyskinesiaは顔面痙攣の概念とはやや異なり,痙攣ではなく複雑な運動が口唇,舌,頬を主としてみられる.しかし,メイジュ症候群ではblepharospasmとともにoromandibular dystoniaをも伴うことがあり,顔面痙攣の関連性からこれらをまとめて述べることにする.
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