今月の主題 新しい糖尿病の臨床
合併症
糖尿病性細小血管症の成因
後藤 由夫
1
,
及川 真一
1
,
山田 憲一
1
1東北大第3内科
pp.488-489
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207820
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はじめに
糖尿病性血管症は,腎,網膜,筋肉,皮膚の血管系にみられる細小血管症microangiopathyと,脳,心,四肢末稍動脈などにみられるmacroangiopathyに分けられる.細小血管症の形態学的変化としては,腎では糸球体,尿細管基底膜の肥厚,PAS陽性物質の沈着,糸球体の硝子化,結節性,びまん性病変などをとらえ,網膜では細小血管瘤,出血,白斑,静脈異常,新生血管などとしてとらえ得る,これらの障害の成因について述べる.
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