今月の主題 内科医に必要な救急治療
症状を中心とした救急治療
頭痛
篠原 幸人
1
1東海大学医学部・神経内科
pp.778-780
発行日 1987年5月10日
Published Date 1987/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220930
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生来,頭痛を経験したことがない人はほとんどいない.内科外来受信者の10~15%は主訴が頭痛であるという統計もあり,特に急性突発性頭痛の中には救急治療を要するものも多い.
頭部に感じるいたみの感受部位は,頭蓋内では硬膜や脳底部の比較的太い動脈,静脈の一部,一部の脳神経系や頸髄神経であり,頭蓋外では頭皮,筋膜,筋,骨膜,動脈,末梢神経,粘膜などである.これらの部位に対する牽引,圧迫,ひずみ,炎症や血管の拡張,筋収縮などにより頭痛は生ずる.
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