今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
重症な潰瘍性大腸炎の集中治療と動注療法
杉田 昭
1
,
土屋 周二
1
1横浜市立大学医学部・第2外科
pp.250-251
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220809
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潰瘍性大腸炎は大腸の非特異性炎症で,炎症の程度は病期によって異なり,全身症状を伴う重症発作をおこすことがある.さらに進行すれば大出血,中毒性大腸拡張症,大腸穿孔などを合併し,緊急手術が必要な場合もあるが,緊急手術は待期手術に比べて死亡率が高い.そこで重症発作時には強力な保存治療を行って緩解に導入することを原則とし,無効な場合は早期に手術を行う必要がある.今回は潰瘍性大腸炎重症発作時の集中治療について,自験例もふくめて検討した.
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