臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅳ 診療手技
E 外科的治療法
81.止血法
西尾 剛毅
1
1聖路加国際病院・外科
pp.2496-2498
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220740
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外傷や手術時のみならず思いがけない所から出血が起こり,なかなかとまらず,つらい思いをすることは少なくない.特に,内科系の医師は出血に慣れていないため,それらのコントロールに難渋することも多いと思う.
大量輸血,肝障害,DICなど重篤な疾患を扱うにしたがって,凝固系異常を伴う患者を治療する頻度も多くなる.これらの凝固系の異常やDICなどの患者では,それらの治療,補正が第一であることは言うまでもない.しかし最も重要なことは,それらによる出血傾向が出る前に,予測し,治療を開始し,出血を未然に防ぐことである.
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