今月の主題 体液・電解質補正の実際
病態と輸液
ショックと輸液
加賀美 尚
1
1都立墨東病院・外科
pp.982-983
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220404
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ショックは種々の原因によって起こり,その病態にも様々な形態,段階があることはよく知られている.ショックの病態の特徴は,主要な臓器の血流の減少,あるいは血流の不適切な配分,灌流不全によって起こる低酸素状態といえるだろう。
ショックの治療の原則は,循環不全をできるだけ速やかに改善し,臓器,組織の低酸素状態の持続を可能な限り短縮して離脱することである.したがって,ショックの治療には,輸液,輸血が重要な役割を果たすことになる,
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