臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅲ トピックス
75.連続波ドプラ法
鄭 忠和
1
1鹿児島大学医学部・第1内科
pp.2492-2497
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220111
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心臓疾患に対する連続波ドプラ(CWD)法の診断的有用性が最近急速に認識されつつあるが,この一番の理由はCWD法を用いると,パルスドプラ法で測定することが困難であった,弁狭窄や弁閉鎖不全あるいは心内シャントを通過する血流の最高速度を測定できるためと思われる.血流の最高速度が測定できると,ベルヌーイの式を応用することにより,狭窄部あるいはシャント部における圧較差を測定することが可能であり,また弁閉鎖不全では心内圧を評価することも可能となる.したがってこの方法は,心腔内圧を非観血的に評価できる点においてすぐれた検査法といえる.
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