臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
A 心エコー法
14.虚血性心疾患—心筋梗塞と狭心症
澤田 準
1
1心臓血管研究所付属病院
pp.2186-2190
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220050
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検査の手順とポイント
1)断層法 ①一般に壁動態とは,収縮期における心内膜の動きを指す.したがって,壁動態を評価するためには,心内膜エコーを鮮明に記録することが不可欠である.②血栓などの異常構造を疑った場合,多方向からの記録を行い,再現性を確認する.アーチファクトの疑問が残る場合は,記録条件を変えてみることも必要である.③傍胸骨長軸像では長軸が最も長く,左室心尖寄りの内(短)径が最も広くなる断面を設定する.④短軸像では左室内腔断面が,最も円形に近くなる断面を設定する.⑤経過観察,症例の比較,記録漏れの防止のために,記録方式を一定化しておく.
2)Mモード法 今日,虚血性心疾患の診断において,Mモード法を単独で用いることはあまり行われていない.
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