今月の主題 腎疾患—最近の展開とトピックス
糸球体腎炎:臨床と診断
膜性増殖性腎炎(MPGN)
小林 修三
1
,
長瀬 光昌
1
1浜松医科大学・第1内科
pp.1748-1749
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219955
- 有料閲覧
- 文献概要
膜性増殖性腎炎(membranoproliferative glomerulonephritis;MPGN)は,基本的には組織学的概念として把握されている.一方,臨床的には,治療に抵抗しつつ慢性に経過する予後不良の腎炎であり,多くがネフローゼ症候群と低補体血症を伴うことが特徴である.頻度は,原発性糸球体腎炎のうち約2%と,比較的稀な疾患である.本症は,電顕所見をもとに3型に分けられているが,以下,その中心となるtype1について述べ,最後に簡単に他の型について記載する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.