今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
診断的アプローチ
CTからみた胸部X線所見
本田 和徳
1
,
西村 浩一
2
Kazunori Honda
1
,
Koichi Nishimura
2
1浜松医科大学・第2内科
2京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2
pp.2624-2627
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219524
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Computed tomography(CT)のびまん性肺病変検出への試みによって1),末梢気道領域における病変分布の分析が可能になりつつあるが(図1,2),同時に,胸部X線像の陰影分析においても病変の分布,主座の検索の重要さが再認識されるようになって来た2).
COPDは病変の主座を異にする疾患群であるため,この点を念頭においた胸部X線像の読影が必要である.本稿では,病変の主座,分布を検討する上で必要な基本的なX線像について解説するとともに,COPD,特にびまん性汎細気管支炎(DPB)のX線像とCT像について解説することとする.
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