臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅷ.血液化学検査
122.Pao2(動脈血O2分圧)
小山 信一郎
1
,
堀江 孝至
1
Shinichiro Koyama
1
,
Takashi Horie
1
1日本大学医学部・第1内科
pp.2395-2397
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219443
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Pao2(動脈血酸素分圧)は,肺でのガス交換の状態を表す重要な指標であり,酸素療法の適応やその効果判定のために必須な検査である.Pao2の判読にあたっては,次式を使ってPAO2(肺胞気酸素分圧)を算出し,A-aDo2(肺胞気動脈血酸素分圧較差:PAo2-Pao2)の開大の有無を検討する習慣をつけていただくと良い.
PIo2は吸入気酸素分圧,Rは呼吸商であるが,空気呼吸時には右辺に示すように計算して大きな誤りはない.上記の式が得られる経過は省略するが,この式をそのまま記憶しておくと便利である.
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