臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅶ.免疫血清検査
82.CEA(carcinoembryonic antigen)
赤井 貞彦
1
Sadahiko Akai
1
1新潟県立がんセンター・臨床部
pp.2288-2289
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219403
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異常値を示す疾患
CEA(Carcinoembryonic antigen)は当初考えられていたような大腸癌特異性はなく,多くの悪性腫瘍で陽性化する(表1).その陽性率は腫瘍によって異なるものの守備範囲の広い腫瘍マーカーとして癌の臨床に広く用いられている.しかし同時にCEAは種々の良性疾患でも陽性化する(表1).よってCEAの成績判定には若干の注意が必要となる.
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