臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅴ.胃・十二指腸液検査
29.胆汁
亀田 治男
1
Haruo Kameda
1
1東京慈恵会医科大学・第1内科
pp.2154-2155
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219350
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異常所見を示す疾患
胆汁の検査は通常十二指腸ゾンデ法(Meltzer-Lyon法)によって行われている.本法によって得た胆汁は,胆管から十二指腸へ流出したものであり,胆?や胆管から直接得たものではないので,消化液の混入など,他の条件が加味されたものであることを念頭におく必要がある.また胆汁排出刺激は一般に硫酸マグネシウム液の十二指腸内注入によって行われているが,オリーブ油やペプトン水を注入することもあるし,またピツイトリンやコレチストキニンやセルレインの注射によることもあるので,用いた胆汁排出促進剤もチェックしておく.
最近はPTCやERCPなどの直接胆道造影法やPTCドレナージにあたって,胆汁を採取して検査することもある.
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