臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
V.胃・十二指腸液検査
28.胆汁
亀田 治男
1
1慈恵医大第1内科
pp.1696-1697
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216132
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異常所見を示す疾患
胆汁の検査は通常十二指腸ゾンデ法(Meltzer-Lyon法)によって行われている.本法によって得た胆汁は,胆管から十二指腸へ流出したものであり,胆のうや胆管から直接得たものではないので,消化液の混入など,他の条件が加味されたものであることを念頭におく必要がある.また胆汁排出刺激は一般に硫酸マグネシウム液の十二指腸内注入によって行われているが,オリーブ油やペプトン水を注入することもあるし,またピツイトリンやコレチストキニン・セルレインの注射によることもあるので,用いた胆汁排出促進剤もチェックしておく.
十二指腸ゾンデ法により分画採取した胆汁については,外観・採取液量・Meulengracht値・沈渣鏡検・細菌学的検査・化学的検査などを行うので,つぎにこれらの異常所見を示す主な疾患を列記する.
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