Japanese
English
今月の主題 脳血管障害のトピックス
注目される症候
瞳孔偏位
midbrain corectopia
鈴木 健世
1
,
朝長 正徳
2
Takeyo Suzuki
1
,
Masanori Tomonaga
2
1立川相互病院・神経内科
2東京都老人総合研究所・臨床病理部
pp.1926-1927
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219291
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- Abstract 文献概要
正常人の瞳孔は虹彩の中央もしくはわずか内下方に位置している.瞳孔が虹彩の中央からはずれ,かつ形が円形でなく楕円形や不規則な変形を呈する状態は,日常診療においては白内障など眼科疾患の術後患者にしばしば見られる所見であるが,これらの手術的操作によることなくして同様の所見を呈するものを瞳孔偏位(corectopiaまたはectopia pupillae)と呼ぶ.
瞳孔偏位は中脳背側障害において稀に認められる現象であり,このためmidbrain corectopiaと称される.
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