講座 小児診療のコツ・12
手足の痛み
藤川 敏
1
Satoshi Fujikawa
1
1獨協医科大学越谷病院・小児科
pp.1149-1154
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219105
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四肢痛へのアプローチ
小児,とくに乳幼児が手足の痛みを訴えることは日常頻繁に経験する症状の一つである(表1).またリウマチ熱を疑われて受診する症例も多い.しかし必ずしも病的でないことも多く,また手足の疾患以外であることもあり,くわしく具体的に問診をすることが大切である.
問診の方法は自分の意志を的確に表現できる年齢かどうかによっても異なるが,どの部分がどのようなときに痛がるか,また持続時間も聞いておく必要がある.たとえば歩行するときのみか,安静時にも痛いか,おむつを交換するときとか抱き上げるときに限るか,夜間ベッドに入ってからのほうが訴えるか.
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