面接法のポイント・5
面接の基礎(4)
河野 友信
1
Tomonobu Kawano
1
1東京都立駒込病院・内科心身医療科
pp.970-971
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219054
- 有料閲覧
- 文献概要
面接の概念にもよるが,医療のための面接には,それだけを目的とした特別の理論があるわけではない.
医療における面接は,診断的なものであれ,治療的なものであれ,患者のかかえている病悩や問題を解決するためのものであり,面接に関する学説や理論を紹介するとなれば,いきおい各種の心理療法の解説が中心にならざるをえない.しかし,各種の心理療法を概説することが本稿の目的ではないので,ここでは主として,primary careや精神科以外の臨床科でなされる面接で役立つような原則や方策について,諸家の理論や所説のいくつかを紹介したい.
具体的な面接技法の詳細については,後の章で触れるので,ここではあくまで原則的なことを概説するにとどめる.なお各種心理療法の理論や技法の詳細は,成書を参照していただきたい.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.