臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
V.消化管・腹膜疾患
問題となるケースの治療
96.集検で発見された自覚症状がない消化性潰瘍
五ノ井 哲朗
1
Tetsuro Gonoi
1
1県立本宮病院
pp.2294-2295
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218637
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症例
52歳男,農業.4,5年前から時折上腹部痛があった.1年半前,胃潰瘍の診断で1カ月半入院治療を受けたことがある.48年8月,胃集検で,胃変形のため精密検査の指示を受け来診した.当時自覚症状はなかった.図1,2は初診時の充盈像および二重造影像で,胃角部後壁の線状潰瘍の所見である.メサフィリンその他を投与して経過を観察(図3),約3カ月後には,線状溝を残して潰瘍は治癒している(図4).
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