今月の主題 胃集検で発見された胃潰瘍
座談会
胃集検で発見された胃潰瘍
芦沢 真六
1
,
淵上 在弥
2
,
五ノ井 哲朗
3
,
川井 啓市
4
,
城所 仂
5
,
信田 信光
6
,
高橋 淳
7
,
市川 平三郎
8
1東京医科大学・内科
2癌研究会附属病院・内科
3福島県立医科大学・第2内科
4京都府立医科大学第3内科
5東京大学附属病院分院・外科
6順天堂大学・外科
7日本大学・有賀内科
8国立がんセンター・集検部
pp.1186-1197
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109134
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司会(市川) 「胃集検で発見された胃潰瘍」という特集をやることになり,芦沢さんと信田さんと私とが編集をまかされたわけです.今日は,ベテランの先生方からいろいろとお話をお聞きしようというわけです.普通,外来で見ている胃潰瘍と集検が行なわれるようになってからわれわれの目に止まるようになった胃潰瘍とではどこが違うかということが主眼となると思いますが,どうぞご自由にご発言いただきたいと思います.
発見率
芦沢 ある職域検診ですが,瘢痕は除いてオープンの潰瘍だけに限りますと,その発見率は初年度は多く,6%ぐらいおりましたけれども,次年度からはだんだん減って,結局総計5,000人ぐらいやったところで100人強の人が胃潰瘍と診断された.平均年2%ぐらいということになります.ある集団で連続検診を行なう1つの意義は,胃潰瘍の実際の発生率はどうのくらいかということがわかることです.
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