臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
III.呼吸器疾患
薬物療法のポイント
43.酸素療法—とくに適応と投与法の選択
川城 丈夫
1
Takeo Kawashiro
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.2166-2168
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218584
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酸素療法の考え方は時代とともに変遷を遂げた.現在においては酸素療法は単に呼吸不全の急性期を乗り切るための手段であるだけでなく,慢性呼吸器疾患患者の日常生活をより質の高いものとするための手段としても用いられ始めるようになった.
本稿においては呼吸不全患者の自発呼吸下における酸素療法について述べることとする.厚生省特定疾患呼吸不全調査研究班(横山哲朗班長)において酸素療法を含む呼吸管理の全般に関して現在検討中であり,近い将来そのまとめが上梓される予定である.
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