今月の主題 不整脈のトピックス
ホルター心電図(携帯用24時間心電図)と応用
ホルター心電計の進歩
洞庭 賢一
1
,
岡島 光治
1
Kenichi Doniwa
1
,
Mitsuharu Okajima
1
1名古屋保健衛生大学・総合医科学研究所医用電子
pp.1096-1097
発行日 1983年7月10日
Published Date 1983/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218338
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歴史
携帯型磁気テープ記録器による長時間心電図記録を行い,後にこの心電図波形を高速再生し異常を発見しようとするのがホルター心電図法である.この名称はアイディアを出した,米国の電気技術者のHolter博士に由来している.
過去20年間,この方式は,高速再生の際のデータ表示法の工夫および自動分析の方向に進んできた.たとえば高速再生時(記録時の60倍,120倍,240倍)の心電図重ね合わせ表示,R-R間隔のタコグラム表現などである.また,R-R間隔の変動,QRS群の時間幅や面積の異常をコンピュータを用いて自動解析し,心室性,上室性の期外収縮を区別するやり方である.ところが,この高速再生法は,時間あたり,たくさんの心電図信号がコンピュータに入ってくることで,小さなコンピュータでは十分解析できない.
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