今月の主題 不整脈のトピックス
電気生理学的検査
洞房結節機能
山口 巖
1
,
鈴木 博之
1
Iwao Yamaguchi
1
,
Hiroyuki Suzuki
1
1筑波大学臨床医学系・内科
pp.1082-1085
発行日 1983年7月10日
Published Date 1983/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218334
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洞不全症候群(sick sinus syndrome)(以下SSS)は洞結節機能障害を示す臨床症状および心電図異常の一群をいう.しかし,臨床症状は洞結節機能不全そのものよりもむしろ補充ペースメーカ機能障害の結果に起因する.SSSがしばしばpan-conductional defectあるいはsick escapepacemaker syndromeとよばれる理由はここにある.したがってSSSは心臓刺激伝導系の全体的障害を示し,洞結節機能不全は単にその一部の表現にすぎない.SSSに対する電気生理学的検索は心臓刺激伝導系全体に及ぶべきであるが,本稿では洞結節機能に対する検査法に絞って述べる.
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