今月の主題 呼吸不全—その実態と治療
治療
輸液と電解質管理
福井 俊夫
1
Toshio Fukui
1
1川崎市立井田病院・内科
pp.408-409
発行日 1983年3月10日
Published Date 1983/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218182
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呼吸不全例では,経口摂取の減少,不感蒸泄の増加,呼吸性アシドーシスに伴う低C1血症,体内K量の減少,低アルブミン血症などの諸因子が多面的に関与し,さらに治療に用いられる利尿剤,副腎皮質ホルモン剤などが水電解質代謝を修飾するために,脱水,浮腫,低K血症,高K血症,低Na血症,高Na血症など,いろいろな型の水電解質異常を呈しうることが知られており,輸液および電解質管理は呼吸不全の治療の一環として重要な地位をしめると言える.以下,呼吸不全の際にみられる水電解質の異常とその治療について述べる.
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