Japanese
English
カラーグラフ 臨床医のための腎生検・11
糸球体病変・11
アミロイドーシス
amyloidosis
坂口 弘
1
Hiroshi Sakaguchi
1
1慶応義塾大学医学部・病理学
pp.2024-2025
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218021
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アミロイドーシスは,何の原疾患もなく起こる原発性,慢性感染症などに伴って起こる続発性,骨髄腫に伴うもの,家族性のものなどに分けられている.
アミロイド物質はHE標本ではエオジンに淡く均等に染まり(図1,2)コンゴーレッド陽性(図3),チオフラビンT染色の螢光が陽性(図4),電顕で幅60〜70Aの比較的まっすぐ走る細線維の集合としてみられる(図5).通常の組織は死後には融解(死後変化)により電顕では微細構造が壊れてしまうので剖検例の電顕は特別な場合を除いては行われないが,このアミロイド物質は剖検例で何年もフォルマリンに保存した組織でも図5と同じ細線維構造が認められ,それだけ強固な物質といえる.
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