神経放射線学
脊椎・脊髄疾患(最終回)
町田 徹
1
,
前原 忠行
2
Tohru MACHIDA
1
,
Tadayuki MAEHARA
2
1東京大学医学部付属病院・放射線科
2東京大学医学部放射線科
pp.1085-1092
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217228
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脊椎・脊髄疾患に対する検査法は,単純撮影と脊髄造影が主である.もちろん,血管性病変については血管撮影が不可欠であるが,その必要性は頭蓋内疾患の場合に比べて低い.またCTも,脊髄疾患に関してはひとつの補助診断法としての役割を果たすに過ぎないようである,非常にX線吸収値の高い骨組織に囲まれた脊髄自体をCTで描出することは大変困難で,クモ膜下腔に注入された造影剤による陰影欠損として脊髄の形態を判断しているのが現状である.しかし,CT装置の改良,発達はめざましく,近い将来,造影剤を用いなくとも脊髄自体を描出することが可能になるものと思われる.
以下,各疾患別に症例を供覧し,簡単な解説を加える.
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