今月の主題 出血とその対策
血痰・喀血
肺出血
谷合 哲
1
Satoshi TANIAI
1
1東京医科歯科大学医学部・内科
pp.798-799
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217164
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肺内に起こる出血は肺出血といわれ,気管を経て主として口から喀出される.通常これは血痰あるいは喀血と呼ばれ,肺内に起こった病変の徴候として重要である.
肺内病変から出血にいたる機序や程度の違いは出血の性状に微妙な相違を生じ,疾患の診断・対処のしかたに重要な示唆を与えてくれる.本稿では,肺出血発生の機序・病態生理と,それに基づく対処のしかたについて述べる.ただし,出血性素因による肺出血は割愛する.
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