今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩
人工栄養法—経静脈栄養法と経腸栄養法を中心として
腎不全のある場合
比田井 耕
1
Ko HIDAI
1
1東京大学医学部・第2外科
pp.624-625
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217123
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腎不全合併症例に静脈栄養,いわゆる高カロリー輸液を実施するにあたっては,その病態特有の代謝異常を考慮した工夫がなされなければならない.すなわち,①水分投与量に制限があるので,この制限内の水分量で必要な熱量と,高窒素血症を増悪させないアミノ酸剤を投与する,②電解質はその出納バランスに応じて投与する,③血糖値の調節,④感染の予防,の4点に留意する必要がある.
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