カラーグラフ 臨床医のための内視鏡—パンエンドスコープ
上腹部痛を訴えた例を検査して発見された病変
加藤 一雄
2
,
関東逓信病院・消化器内科
2江戸橋内科センター診療所
pp.466-467
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217084
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腹痛は臨床上,最もしばしば遭遇する訴えであり,それだけに原因疾患も多岐多彩で,上腹部痛だけに限定しても,表のごとく各種の疾患が考えられる.
診断をすすめるにあたり,まず問診により,①疼痛の発現が突発的か緩徐か,②疼痛が間歇的か持続性か,③悪心,嘔吐,排便排ガス異常を伴うか,④疼痛部位と放散痛の関係はどうか,⑤疼痛発現の原因と考えられる因子はないか,⑥既往歴はどうか,などを詳しく聞くことにより,かなり原因疾患を予測することができる.
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