臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XV.小児疾患
憤怒けいれん VS てんかん
本多 輝男
1
,
星加 明徳
1
Teruo HONDA
1
,
Akinori HOSHIKA
1
1東京医科大学・小児科
pp.2186-2187
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216933
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なぜ鑑別が問題となるか
両疾患ともけいれんあるいは意識喪失を主訴として来院するが,憤怒けいれんは予後良好な疾患であり,抗けいれん剤服用の必要がなく,また服用しても効果は少ない.一方,てんかんは,放置すると発作回数が増し,脳障害を招来して,知能の低下,性格の変容をもたらす頻度が高いので,抗けいれん剤の長期服用,脳波のfollow upが必要な疾患である.
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