臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
XIV.女性性器疾患
子宮内膜症 VS 慢性腹膜炎
蜂屋 祥一
1
Shoichi HACHIYA
1
1東京慈恵会医科大学・産婦人科
pp.2162-2163
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216922
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なぜ鑑別が問題となるか
子宮内膜症と慢性(骨盤)腹膜炎は25〜40歳の成熟婦人における慢性的な下腹部膨満感,下腹痛,腰痛が主要徴候であって,これらはいずれも月経時に増強する点で鑑別がつきにくい.しかし,治療という点では,その方向がまったく異なり,正確な診断が当初より必要となる.この両者は綿密な問診により,さらに内診によって疼痛の部位,性状によってある程度判別されるが,さらに理学的検査によってほとんど鑑別が可能となる.
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