臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IV.肝・胆道・膵疾患
Zollinger-Ellison症候群 VS WDHA症候群
松枝 啓
1
Kei MATSUEDA
1
1国立病院医療センター・消化器内科
pp.1932-1933
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216818
- 有料閲覧
- 文献概要
なぜ鑑別が問題となるか
この両者は,大量の分泌性下痢(絶食時にも大量の下痢をきたす)を主訴とする点,また,その下痢に基づく脱水症状や電解質異常が主症状となる点で,常に鑑別のcompetitorとなる疾患である.また,典型例の鑑別は容易でも非典型例では,その鑑別が困難なことも稀ではなく,以下に述べるようなsystemicなアプローチにより鑑別が可能になる.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.