臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
III.消化管疾患
感染性大腸炎 VS 潰瘍性大腸炎
名尾 良憲
1
Yoshinori NAO
1
1三楽病院
pp.1900-1901
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216805
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なぜ鑑別が問題となるか
大腸炎は感染性大腸炎と非感染性大腸炎とに大別される.急性大腸炎では感染性大腸炎が主体をなすが,慢性大腸炎では非感染性大腸炎が大部分を占める.この非感染性大腸炎のうちで最も多いものは潰瘍性大腸炎である.感染性大腸炎と潰瘍性大腸炎とは,ともに血性下痢,粘血便性下痢,腹痛,発熱など共通の症状があって,しかも治療方針はまったく異なるから早期に鑑別しなければならない.
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