今月の主題 感染症—治療の実際
起炎菌別の対策
小児感染症としてのマラリア
大友 弘士
1
,
日置 敦巳
2
Hiroshi OHTOMO
1
,
Atsushi HIOKI
2
1岐阜大学医学部・寄生虫学
2岐阜大学医学部・寄生虫学教室
pp.1512-1515
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216705
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はじめに
マラリアは感染性の高い疾患で,全世界人口のおよそ1/2を占める16億人以上が感染の危険に曝露されているといわれており,年間1億2,000万人に達する発症者があるものと推定されている.とりわけ,holoendemicな地方では,幼小児における直接死因の5〜15%を占め,100万人に及ぶ犠牲着を数えるなど,世界的にみればきわめて重要な小児疾患の1つである.
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