老人診療のコツ
発症不明の運動障害—動作緩慢,自発性低下はパーキンソン病を疑え
大友 英一
1
Eiichi OHTOMO
1
1浴風会病院
pp.1112-1116
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216606
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はじめに
パーキンソン病は脳血管障害についで老年者に多い神経疾患であり,老齢人口の増加とともに多くなってきている.
本症は,脳軟化症,あるいは脳動脈硬化症,老年痴呆などとされ,適切な治療を施されずに放置されている場合が必ずしも少なくなかったが,最近はすぐれた抗パーキンソン剤の開発普及とともに,放置されるということは減少しつつある.
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