臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VI.血液検査
35.血小板数
寺田 秀夫
1
1昭和大藤が丘病院内科
pp.1714-1715
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216139
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はじめに
血小板数の測定には算定方法により,また検者により値が非常に変動しやすく,健康人での3〜4万の変化は日常みられ,正常値も15〜35万と大きな幅がある.しかし,10万以下は減少と考えてよい.
近年,自動計数器による算定が普及しつつあるが,血小板の増加または減少の高度な場合や,巨大血小板(giant platelet)の多く出現している例では正しい値が得られないおそれがある.したがって,血小板数に異常のある例では,直接法のBrecher-Cronkite法とEDTA-2Kを用いた血液塗抹標本上の血小板を算定する間接法を同時に行い,両方法の値から判断することが最も望ましい.間接法のFonio法を用いる必要はない.
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