臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
I.尿検査
5.尿混濁
村橋 勲
1
1獨協医大泌尿器科
pp.1634-1635
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216109
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異常を示す疾患
尿混濁は,混濁を起こす混合物によって血尿,膿尿,血膿尿,塩類尿,細菌尿,乳糜尿,乳糜血尿,精液尿,糞尿,雲翳および淋糸などに区別される.尿混濁をきたす疾患について表1に示した.
まず,はじあに血尿をきたす疾患としては,成人では膀胱腫瘍,腎,腎盂,尿管腫瘍などが重要である.また,成人男子では前立腺癌,前立腺肥大症なども考慮しなければならない.成人女子の場合は,出血性膀胱炎,尿道カルンクラ,稀に尿道悪性腫瘍,膀胱エンドメトリオージスなどがある.小児では,急性腎炎,出血性膀胱炎,ウィルムス腫瘍などが考えられる.
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