今月の主題 癌と免疫
免疫強化剤による治療
レンチナン
田口 鐵男
1
1阪大微研外科
pp.1026-1027
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215961
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はじめに
レンチナン(Lentinan)は千原ら1)によってシイタケの熱水抽出エキスとして取り出され,その後精製されたもので純粋の多糖体である.はじめマウスのS-180皮下移植腫瘍の成長を抑制することから研究が始まっている.レンチナンはシイタケの学名Lentinus edodesに由来する.レンチナンは臨床的に第Iおよび第II試験が終わったところである.
レンチナンはβ-(1→3)結合を主体とするグルカンで,水に難溶でアルカリには可溶である.分子量は95〜100万と測られている.
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