臨床医のための心の科学
高血圧
長谷川 恒雄
1
1伊豆韮山温泉病院
pp.926-927
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215932
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はじめに
高血圧は日常の診療で最も頻度の高い成人病の一つであり,最近,すぐれた降圧剤の出現によって血圧の調整が容易になってきた.しかし,なお高血圧による循環器系の合併疾患の発生頻度は依然として高く,死亡率もあまり減少をみない現状である.高血圧の症例に対しては,降圧剤の使用による血圧調整のみならず,食事,活動,睡眠,休養などを含む日常生活全般にわたる指導が必要であって,その中で心理面のケアはとくに重要な位置を占めている.
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