Japanese
English
今月の主題 パーキンソン病とその周辺
特殊疾患によるパーキンソニズム
線条体黒質変性症
Striato-nigral Degeneration
斉藤 佳雄
1
1警友総合病院神経内科
pp.202-203
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215756
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はじめに
線条体黒質変性症Striato-nigral Degeneration(以下SNDと略す)は,1961年1)についで1964年にAdamsら1.2)により初めて記載された症候群である.臨床的にはパーキンソン症候群に類似の症状を呈し,病理解剖学的には黒質のほかに線条体にも強い変性がみられ,振戦麻痺とは別の新しい疾患であると報告された.
先に筆者らも5)その3例の剖検例を報告したが,いままでに報告され,剖検で確かめられたのは欧米で約24例,わが国でも6例あり,これらの症例につき臨床的特徴,パーキンソン病との相違点および神経病理学的所見につき述べたい.
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