図譜・大腸内視鏡診断学
X.大腸隆起性病変—(3)大腸ポリープ
佐々木 宏晃
1
,
長廻 紘
1
1東女医大消化器病センター
pp.1489-1491
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208067
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"大腸ポリープ"という言葉は,臨床的には,一般にその組織型を問わず粘膜面からの限局性隆起を意味する(当然この中には粘膜下腫瘍も含まれるが,本稿では上皮性のものに限って使用する).しかしながら,その組織型により.臨床的な取り扱い(治療)はまったく異なる.すなわち,悪性化をきたす可能性のあるものでは,見つけ次第摘除する必要があり,悪性化の可能性のないものでは,出血,通過障害などの合併症をきたさない限り放置してもよい.
大腸ポリープの分類は種々あるが,現在最も多く引用されるのはMorsonの分類1)であろう(表1).この分類は,悪性化するものとそうでないものとを明確に分けた点で,臨床的にも使いやすいものである.
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