今月の主題 慢性骨髄増殖症候群
骨髄線維症
MFの10例
山口 潜
1
,
木本 元治
1
,
塚田 理康
2
,
熊田 博光
3
1虎の門病院血液科
2虎の門病院血液学科
3虎の門病院病理学科
pp.1136-1138
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207983
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6年間(1971〜1976)に虎の門病院血液科で取り扱った原発性骨髄線維症(以下MF)の確診例10例を,同期間中に経験した慢性骨髄性白血病(以下CGL)19例と比較した.
MFの10例(表1)は男6例・女4例で,推定発症年齢は26歳ないし73歳,CGLの平均発症年齢40歳よりやや高年に初発がみられる.死亡例では,第1回入院から死亡までの経過は1ないし14年であるが,生存例では観察期間は最高22年に及ぶ.家族歴として,1例に妹が急性骨髄単球性白血病で死亡している例が注目される.
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