今月の主題 急性期脳卒中の臨床
診断の手がかり
黄疸を主訴として―急性膵炎
伊藤 俊哉
1
,
土屋 涼一
1
1長崎大第2外科
pp.210-212
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207741
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症例 49歳,男性
主訴 黄疸および食思不振
現病歴 昭和50年1月に数日間食欲が減退し,同年2月25日に全身倦怠感とともに食思不振に陥り,無理に食べると悪心嘔吐をきたした.翌26日某医を受診し,黄疸を指摘され,肝機能検査で黄疸指数 45,SGOT 272,SGPT 176,LDH 2,120,TTT 8.2を示し,肝硬変症の疑いで28日に紹介されて入院した.腹部に明らかな自発痛はないが,咳をすると心窩部痛に気づいた.熱感はなく,便通も正常である.酒は1日5合程度を飲んでいた.
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