臨時増刊特集 診断基準とその使い方
VII.膠原病・免疫・アレルギー疾患
リウマチ熱
大国 真彦
1
1日大小児科
pp.2016-2019
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207582
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はじめに
リウマチ熱の診断はむずかしいといわれる.これはリウマチ熱の場合,診断上の決め手がないことによる.そのために,実際臨床上に極めて多くのoverdiagnosisとunderdiagnosisがみられる.これはリウマチ熱が溶連菌感染そのものではなく,その成立にはアレルギー性あるいは自己免疫性機転が関与しているために病像が極めて複雑になることにもよるし,また個々の症状に対する一般の理解が不十分なことにもよると考えられる.そのために改訂Jones基準をもとにして,厚生省研究班によるリウマチ熱の診断および治療基準が定められた.
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