臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IV.肝・胆道・膵疾患
体質性黄疸
瀧野 辰郎
1
1京府医大第3内科
pp.1842-1846
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207528
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概念
先天性のビリルビン代謝異常に基づく過ビリルビン血症(過「ビ」血症と略す)で,過「ビ」血症の原因として,著明な溶血,光顕レベルの肝細胞障害,胆道の閉塞機転などが認められないものを体質性黄疸constitutional jaundiceあるいは体質性過「ビ」血症constitutional hyperbilirubinemiaという.本症の病因はいまだ十分に解明されていないが,肝細胞におけるビリルビンの摂取,抱合,移送,排泄の機構になんらかの先天的な欠陥があると考えられている.
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