演習・X線診断学 血管造影写真読影のコツ・10
後腹膜血管造影
古寺 研一
1
,
平松 京一
1
1慶大放射線診断部
pp.1430-1436
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207411
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後腹膜腔には非常に多くの種類の腫瘍が発生し,原発性腫瘍だけでなく転移性腫瘍の頻度も比較的高く,また,炎症性腫瘤もかなり多くの頻度でみられます.原発性後腹膜腫瘍は,約80%が悪性であるといわれています.従来,後腹膜の放射線診断というと,経静脈的腎盂造影や後腹膜充気法などが行われていましたが,血管造影を行うことにより,その質的診断,進展範囲,他の臓器から発生した腫瘍との鑑別などに関して,ほかの検査法では得ることのできない有用な情報を得ることができます.
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