ここにも医療あり
肢体不自由児の医療・療育を経験して—全人間的視点からの医療的アプローチを願う
高橋 孝文
1
1整肢拓桃園
pp.462-463
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207140
- 有料閲覧
- 文献概要
●肢体不自由児療育事業との初めてのかかわり合い
もう30年近くも前のことになりますが,戦後まもなく児童福祉法(昭22)が制定された翌年から,宮城県では肢体不自由児のための療育事業の推進を模索する手始めに,県下の在宅肢体不自由児の実態把握に着手し,東北大学(整形外科)の協力の下で頻繁に巡回検診が進められました.その最初の時点から大学病院派遣医師として参加したのが,私がこの事業にかかわり合いをもった最初のご縁でした.
その後,昭和30年に仙台市近郊の秋保温泉の一隅に肢体不自由児施設である整肢拓桃園が開設され,この園長をおおせつかったのが再度のご縁で,以来,私はこの事業に専念するうちに,いつの間にか21年余を過してしまいました.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.