臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
治療篇
2.非経口栄養
太村 信良
1
1東医歯大第2外科
pp.1982-1984
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206938
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栄養物を経口的に摂取するのが,もっとも生理的なことは,常態でも,また病態でも変わりはない.しかし,病態下では経口的に全く,あるいはほとんど栄養摂取ができない場合が少なくなく,また摂取はできても消化吸収の過程が障害されている場合もある.非経口栄養は,これらの状態の栄養管理に欠くことのできない方法である。今日では,輸液は広く行われ,それぞれ特徴をもった輸液剤も多く,患者の状態に応じて,適宜選ぶことができる.
非経口栄養は,本来避腸栄養parenteral nutritionの意味で,腸以外からの栄養補給を指すものである.
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